カヤのこと(2018.9.28)

10数年前。
ある家の庭の縁石に雑巾。
いえいえ。
頭と前足をだらんと下げた、黒っぽい生後2ヶ月ほどの子猫が1匹。

それがカヤとの出会い。

その家は、不妊去勢手術もせずに猫を増やし続けていました。
その家の前では、猫がよく車に轢かれて死んでいました。
(その後、夜逃げ同然で猫をすべて置いて引っ越してしまいましたが、それはまた別のお話。)

死んでいると思って抱き上げた子猫。
ゆっくりした動きで頭を上げました。
その両目は真っ赤に腫れあがっていました。
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急いで動物病院に連れて行くと、「眼球破裂の恐れがあり、そうなったら眼球摘出」とのこと。
ひとまず目薬と抗生物質で様子を見るように言われました。

しばらくすると、片方の眼球の表面にぽつんと丸いふくらみができました。
なんだろう??と見た目の前で、パシャっと音が(したような気が)して、眼球から勢いよく水のようなものが飛び出しました。
眼球が破裂した!
痛みで死んでしまう!!

そう思いましたが、意外にも子猫は平気な顔。
病院に連れて行きましたが、眼球はちゃんと残っていました。
あの水のようなものはなんだったんでしょう??

その後、目薬をマメにさし続けました。
やがて濁っていた眼球がきれいに透き通ってきました。
一部、白濁が残りましたが失明せずにすみました。

カヤと名付けたメス猫は、家の中を縦横無尽に駆け回り、人間を柱か足場と見なして垂直にかけ上がるので、私の体は傷だらけでした。

そんなカヤも年を追うごとにおとなしくなり、美しい毛並みの猫になりました。
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それでも甘えん坊は相変わらず。

カヤを保護して1年後、その家の主は猫を置き去りにして引越していきました。
同じ場所から保護した花子が亡くなったのが昨年。

そして1年もたたないうちに、カヤが逝ってしまいました。
前のブログ「悪性リンパ腫と言われて」から10日後。7月11日の明け方でした。

昨年、肥満細胞腫を切除して安心していたのに。
こんどは腸に腫瘍がみつかり、転移もみられたので、積極的治療をせずに緩和ケアだけで看取りました。
強制給餌も受け付けず、最期までカヤらしく、可愛らしく、強気で、猫らしく。
病魔から解き放たれ、静かに旅立ちました。

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by kiyoseneko | 2018-09-27 13:29 | 猫の健康と病気 | Comments(0)