「置き餌」はやめましょう(2018.3.4、追記あり)

猫について、会にはさまざまな相談が寄せられます。
中には「置き餌をしなければ、問題にならなかったのに」と思う相談もあります。

どうして置き餌がいけないのか、理由を並べてみました。

【人に迷惑】
①食べ残しが腐ったり、虫が湧いたり、ゴミが散乱して不快で不衛生
②他の場所から猫が集まってきて、糞尿被害、鳴き声がうるさい
③カラスやハクビシンが寄ってくる
④一部の方達が護っている貴重な野鳥が危機にさらされる(緑地保全地域など)

【猫に迷惑】
①古くなったり、虫が湧いたり、色々な猫が口を突っ込んだ餌は、猫の病気の原因になる
②別の場所からも猫が集まって縄張り争いが過熱する(もともと住んでいた猫が追い出される)
③カラスやハクビシンに猫が襲われる(ハクビシンは成猫も襲います)
④貴重な野鳥や小動物を狙う猫が嫌われ者になり、迫害される

つまり…
置き餌は「人にも猫にも大迷惑な行為」なのです。

さらに、私たちボランティアにも悩む事態が発生します。

置き餌を食べに猫が複数来ているという情報があっても、その猫たちがどこから通って来ているのかわかりません。
もしかしたら、近所の飼い猫が「自宅以外の場所にもご飯がある」と、置き餌の場所に出没している可能性があります

身元が分からない猫を、勝手にTNR(※)するわけにはいきません。
(※T=TRAP 捕獲・N=NEUTER 不妊去勢手術・R=RETURN 元の場所に返還)

飼い猫を勝手に捕まえたら大変なことになります。
(飼い主さん、どうか室内飼育を、あるいは首輪に名札を。飼い主の責任でお願いします。)

先日、庭で餌をやっている方から「首輪をした猫が餌を食べにきたが、どうしましょう」という相談がありました。
決まった猫にだけ餌をやっていれば、他から猫が食べにくることはありません、ましてや飼い猫。
案の定、置き餌をしていたそうです。(改善してくださいました)。

たとえ野良猫だと判明しても、捕獲器を危険と察知した猫は安全な餌場に移動してしまいます。
置き餌さえなければ、1つの餌場に「ひもじいよう~」と現れて、そこで捕獲することができます。

捕獲できず毎年出産を繰り返している猫というのは、周囲に知られざる餌場が複数あるのでしょう。
特に置き餌のある場所では猫の正確な数や毛色が把握できないので、お手上げ状態。
つまり…

置き餌は「飼い主のいない猫を増やしてしまう大きな要因のひとつ」です。

猫へ餌をやることが、法に触れるわけではありません。
やり方のルールやマナーを守らないから問題になるのです。

子どもにも理解できる単純なことですが、なかなかどうして、浸透していかない現実もあります。
「置き餌があるから生きていける猫もいる」という、暗黙の見逃しも原因と想像します。

そのような餌のおこぼれをもらう猫は一時的には救われます。
でも将来、ずっと幸せになれるのでしょうか?
マナーやルールを守る餌やりさんからご飯をもらったほうが幸せではありませんか?
(すべて仮定でしかありませんが。)

最期まで飼えないなら「飼わないことが愛情」であるように、
最後までマナーやルールが守れず、不妊去勢手術もせず、餌をやるだけなら、

「飼い主のいない猫に餌をやらないことも愛情」です。

誤解を招かないように再度、しつこく書きます。
餌をやること自体、いけないことではありません。
でも猫を嫌われ者にしてしまうような「置き餌」しかできないのであれば、
やらないほうが、人にも猫にも迷惑はかかりません。
(ちなみに…外の猫に一生餌をやり続ける自信が全くないので、私は外の猫に餌をやりません)

正しい餌やり方法ができないなら、それは猫への愛情ではなく、可哀想な猫に餌をやりたいという自己愛ではないでしょうか。そうではないとおっしゃるのであれば、正しい餌のやり方を会得して、不妊去勢手術をして、最後の最後まで猫の面倒をみてやってください。宜しくお願いします。

ところで…
正しい餌やりの方法とは??

セミナーを今まで7回開催してきました。
多くの方は既に御存知と思います。
ご自分で思い出して、考えて、実践してくださいね。
人も猫も幸せに暮らせる街でありますように。

追記:周囲に配慮した餌やりと置き餌の区別がつかないという方の為に、3年前に書いたブログへのリンクを貼り付けておきます。→
  (行政へ苦言を呈している箇所がありますが、今は市の担当の方々も替わっているのでお許しください)

[PR]

by kiyoseneko | 2018-03-04 13:54 | 活動 | Comments(0)