講演会「牛を生かす意味」に行きました(2016.12.4)

所沢市小手指駅前の市民ギャラリーで開催された希望の牧場代表、吉沢正巳氏の講演会。

食用の牛を育てて出荷することが畜産農家のはず。食用にならない牛を生かし続けることになんの意味があるのか。
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原発が爆発して放射能が降り注いだその時、現場では何があったのか。その場にいた吉沢さんだから語れる緊迫した物語がそこにありました。

2時間立ちっぱなしの演説。
講演会前にも、小手指駅前で街宣したというので、なんともパワフルなおじさまです。行動あるのみ!行動せよ!と、かつての学生運動を彷彿とさせますが、真っ直ぐな情熱と信念には揺るぎがありません。

「オレは牛飼いだから、牛と生きる」
「被爆した牛は原発事故の生き証人」

怒りの中に、悲しみでもなく、寂しさでもない、どうしようもないやるせなさが入り混じっていました。その話を聞きながら、今まで感じたことのない思いにとらわれました。

「希望の牧場」という命名も、必ずしも明るい未来を思い描いたものではなく、原発によって故郷を奪われた「絶望」への、痛烈なアンチテーゼのようです。

最後に生活クラブの支部長さんの挨拶の言葉が、講演を聞いたすべての人の気持ちを代弁していました。

「大きな宿題を課せられた気がします。」

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被爆牛を扱った週刊誌の記事と、希望の牧場発行のBECO新聞。

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吉沢さんを主人公にした絵本(森絵都さん作、吉田尚令さん絵、岩崎書店発行)にサインを書いてもらう時に、吉沢さんに牛の寿命を聞いたら「15年ぐらい」だそうです。ですが配合飼料で肥育する必要がないので、牧草を食べて20年ほど生きる牛もいるのだそうです。「こうなると、もう牛の動物園だな」と、とつとつと話してくれました。笑って良いのか、泣きたいのか、自分でもよくわからない気持ちになりました。


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by kiyoseneko | 2016-12-05 10:07 | Comments(2)

Commented at 2016-12-06 02:07 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kiyoseneko at 2016-12-06 22:44
M様、とてもわかりやすいご説明ありがとうございます。ぼんやりしていたことが、少しずつはっきり見えてきた気がします。