2016年飼い主のいない猫対策セミナー終了

11月19日(土)午後1時半から、清瀬市飼い主のいない猫対策セミナーが開催されました。
清瀬市との共催で毎年おこなわれてきたセミナーは、今年で6回目。

水と緑の環境課長の開会のことば。
きよせ猫耳の会会長から会の活動について一言。
市からは助成金の利用状況についてのお話。

引き続き、講演が始まりました。

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講師の石森信雄氏。ハンチングがお似合いです。
後ろにはNPOねこだすけさんが送ってくれたパネルが並びます。

石森さんは今では地域猫活動アドバイザーとして各地で講演していますが、実は講師デビューは6年前の清瀬市の第一回のセミナーでした。

石森さん作成の「地域猫活動の進め方」は、講演回数を重ねるごとに分厚くなり、いまやセミナー資料というよりも立派な小冊子。これを隅から隅まで読めば、地域猫活動をどうすすめれば良いのかがわかります。

「マニュアルどおりにやれば、地域猫は必ずうまくいく」と石森さん。
「地域猫はすでに成功体験があるボランティアよりも、新人ボランティアの方がうまくいくことが多い」「地域猫活動は人間修行の場でもある」という話を、セミナー後の懇親会でも聞かせてくれました。

基本を身につけず、いきなり応用をやろうとしてもうまくいかないし、自己流でたまたま成功することがあっても、長くは続かないということでしょう。

何よりも、地域猫活動は、猫を愛護する活動ではなく「地域の人々を相手にする活動」であることを強くおっしゃっていました。だからこそ行政として取り組む意義があるということですね。

「地域の人を大切にすると、地域の猫も大切にされる」。


続いて後藤由美子さんから、実際の現場でのボランティアの活動についてのお話。
どうしてこの活動を始めたのか、現場での実体験や、ボランティア同士の関係、行政との連携について話してくれました。
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後藤さんも石森さんと同じで、
「地域猫活動は猫の愛護活動ではなく、保護譲渡活動とは別物」と、きちんと境界線を引く大切さを教えてくれました。

今現在、多摩地域の他市の地域猫活動推進に尽力されていて、なかなか行政が乗り気になってくれないところを、粘り強く説明して、今年ようやく形になったそうです。他市にも地域猫を定着させる活動をしているのですから、精力的な活動にただ頭が下がります。

やみくもに猫愛護を唱えるのではなく、人と人を結びつけて地域活動に繋げている。
地域猫活動に必要なのは、つくづく「人間力」だと思います。

国立市は動物愛護相談センターへの猫の持ち込み(傷病収容含む)は4年連続ゼロ。それは殺処分ゼロを目指していたわけではなく、地道にコツコツと、地域猫活動をやってきた「結果」だそうです。

清瀬もそうなれれば、良いのですが。

今現在、「犬や猫の殺処分ゼロ」が広く叫ばれていますが、それを目的として活動できる人的&金銭的資源があれば別ですが、我々のような一般人には不可能です。抱えきれないほどの猫を保護して譲渡できず、多頭飼育になれば後戻りはできず、逆に不幸な結果を招いてしまうかもしれません。

地域猫なら誰でもできるし、無理なく確実に殺処分を減らせます。
後藤さん自身のリアルな体験に基づいた講演は、私たちボランティアにも勇気とやる気を与えてくれました。
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参加者は40名を超えていました。
市内はもちろん、東村山市、国分寺市、朝霞市、新座市、所沢市、世田谷区からも講演を聞くために多くの方々がかけつけてくれました。

今年は企画課と市民活動センターにも協力してもらい、町会・自治会と商店会宛にもセミナーチラシを配布することができました。講師の目の前で、熱心にきいておられた方はどこかの自治会長さんだったのではないかと思います。

ただ、後藤さんのお話にもあったように、多摩地区は自治会のない空白地帯が多く、そこでどのように地域猫活動を広げるのかということも、今後の課題ということです。

講演会終了後は、個別相談会も行われました。
猫が好きな方だけではなく、猫に本当に困って来場なさった方もいて、時間ぎりぎりまで相談会は続きました。

セミナーで学んだことを、これから少しでも地域のために活かしていけたらと思います。
ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。



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by kiyoseneko | 2016-11-23 01:07 | 活動 | Comments(0)