どちらもつらい、TNRと保護と(2016.6.29)

屋外に暮らし、病気や怪我の治療すらしてもらえない猫がいます。

せめて室内で、寒暖の差が厳しい気候や、体を蝕むウイルスや寄生虫、思いがけない事故や怪我などの脅威から守ってあげたい。多くのボランティアはそう思っているのではないでしょうか。

野良猫と飼い猫の表情を見れば、飼い猫の幸せを誰もが認めるに違いありません。

最終的な猫問題の抜本的な解決策は、全頭保護に相違ありません。でも、それが動物福祉の立場になっているかどうかは疑問が残るところです。地域猫活動をしているボランティアさんなら、無謀な保護の怖さを知っているでしょう。

過剰多頭収容で、個体管理も衛生管理もできないシェルターに入れられるより、屋外を自由に走り回って、太く短く生きるのも悪くないかもしれません(そのようなシェルターが、もしあったらの話です)。猫に限らず人間以外の動物のほとんどが、守るものは身一つだけ。いつ訪れるか分からない死を恐れてなどいないのです。

屋外で車にはねられてあっという間に命を落とすのと、運動もほとんどできない狭いケージの中で、食物摂取と排泄だけで一生を終えていくのと、どちらが良いかと聞かれたら、猫たちは何と答えるでしょう?

ほとんどのボランティアさんは、自身の生活を犠牲にして猫たちのために頑張っています。なぜそこまでして猫のために犠牲を払うのか?理屈ではないのです。だからなのか、どんなに頑張っても「物好きが趣味でやっていること」としてしか周囲には受け止めてもらえません。

理屈があれば良いのでしょうか?
地域猫活動という理屈が?

地域猫活動は地域の野良猫問題の解決策の一つであり、実際に取り組む人々は、常に試行錯誤と悩みの連続だと思います。理屈通りにスパッと割り切れるものではありません。文句を言う住民を説得するだけの対策と思われては困ります。実際の活動は悩みと困惑と疲労の連続ではないでしょうか?

どんなにひどい状態の子でも、保護してやりたいと思っても、術後の傷ついた体をゆっくり癒してやることもできずリリースしなければなりません。これが動物愛護と言えるかどうかは疑問です。地域猫活動だから仕方ないと割り切らなければやっていけません。(心のどこかで、引っかかりを感じながら)。

全ての野良猫を保護するのは不可能。
まず、野良猫の絶対数を減らさなければなりません。だからといって、単にTNRをしただけでは、地域の人の悩みは解決しない。周知徹底、広報活動をして、地域で見守る地域猫活動。

ぐるぐる回る、堂々巡りの悩みが続きます。

TNRもつらいし、保護もつらい。
でもね。
マイナスかけるマイナスはプラスになるかも。

地域猫活動でTNRだからぜったいに保護してはならないとか、動物愛護だからぜったいにリリースはしないとか、決めつけてがんじがらめになるのではなく、みんなで心を一つにして、話し合って意見を掛け合わせて、スッキリと前向きに考えられたらいいな。

そんな、
自由な心でいられる、
きよせ猫耳の会でありますように。



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by kiyoseneko | 2016-06-29 12:05 | Comments(2)

Commented at 2016-09-20 19:20 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kiyoseneko at 2016-09-20 21:24
みけねこ様
TNRのRが、特につらいですよね。
お住まいの場所がどちらなのかわかりませんが、お一人だけで抱え込まないでくださいね。
それだけ猫が増えていたということは、必ず他に餌やりがいたはずです。できるだけ早めにリリースするか、あるいは、大きな保護団体に相談して譲渡するようお奨めします。