地域猫を誰が看取るか(2016.6.12)

(6月14日、写真追加しました)
「お腹に腫瘍がある猫がいるので、病院に連れて行きたい。」

相談を受けて、昨日の午後、T地域のボランティアさんと一緒に猫を病院に連れて行きました。

キャリーから猫を引っ張りだすと、キャリーの中は血だらけ。

お腹には、赤黒い直径5センチはあろうかという、自壊したぐしゃぐしゃの肉の塊。よほど不快だったのでしょう、何度も何度も舐めたのか、お腹には毛がほとんどありませんでした。

先生は一目見るなり「悪性の乳腺腫瘍、肺転移していなければ切除できるかも」と診断。

レントゲンに映し出されたのは、肺一面にボコボコと広がる転移。手の施しようがありませんでした。

8年前。
まだ猫耳の会もできていない頃。
この地域のボランティアさんと住民の方々は、自分たちで全頭の捕獲をしてくれて、連絡があれば私は車を出して病院へ連れて行くだけ。みんなでお金を出し合って、次々と猫の手術をしていました。交通事故や病気で亡くなった猫もいて、以来、猫の数は確実に減っています。

寿命が4〜5年とも言われる野良猫たちが8年以上に渡って生きていられるのも、ボランティアや住民の献身的な見守りあってのことです。

「野良猫だからこそ、質の良いフードをあげたい」と語るボランティアのHさん。怪我をすれば自腹覚悟で病院に連れて行き、行方不明になれば名前を呼んで必死で探す。野良猫の世話をしていて、ここまで徹底できる人を、清瀬ではほかに知りません。

それでも8年という時の流れと共に、たくさんいた協力的な住民の中にはお亡くなりになった方もいるそうです。地域で見守る地域猫。猫1匹1匹を、最期は誰がどのように看取るのか、そんな課題もあるようです。

今回、お腹に腫瘍ができたマジャちゃん。今日たまたま、別の用事で病院に行ったので面会できました。ご飯は食べているそうで、おかわりにもらったお皿の前でうずくまっていました。

手厚い看護を受けて、静かな日々を送れることを切に願います。
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腫瘍から浸出液が出るので、先生がその場で服を作ってくれました。可愛いマジャちゃんです。



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by kiyoseneko | 2016-06-12 04:18 | 猫の健康と病気 | Comments(0)