高齢者 ペット飼育の危うさ(2016.6.4)

一昨日、職場に70代の知人が来て、こんな話をしていかれました。

「人懐こい野良猫に餌をやっているおじいさんがいたので声を掛けて、その猫を引き取り、動物病院に連れて行ったら妊娠していたので手術した。市の助成金の申請はできるの?」

残念ながら助成金は適用外とお返事したら
「あら、残念。でもまあ、仕方ないわね」と言いつつ、さらにこんなことも。

「里親会なんかに行っても、私たちみたいな年寄りには絶対に譲ってもらえないからね。拾ってくるしかないのよ」

なんだか複雑な気持ち。

この女性は飼えなくなった時のことを考えて、お金を準備して知り合いに頼んでいると言っていたし、近所にお仲間がたくさんいるし、何かあれば連絡がこちらにも入ると思うから、それでも良いのかもしれませんが。さらに、東京都発行のパンフレット「ペットと暮らすシニア世代の方へ」を持ち帰ってくれました。

譲渡会で断られたから、チャンスがあれば猫を拾って飼おうと思ってる高齢者は多いのでしょうね。

超高齢社会なのだから、まだまだ元気で頭もしっかりして、経済的にも余裕があって、猫の飼育に詳しい人には、飼えなくなった時には返還してもらう条件で、譲渡する手もあるのかもしれません。

返還された時に、その猫が滞りなく戻ってこられる施設があればの話ですが。

また、認知症などになり、猫の世話ができなくなった時、本人の承諾なしに猫を引き取れるかどうかも問題です。

Yさんが保護してくれたチャコちゃんの飼い主さんは、チャコちゃんと姉妹猫の2匹を飼っていたそうです。

飼い主さんがデイケアに入り、初めて私たちがチャコちゃんに対面した時、姉妹猫はもういませんでした。

あとから、この近辺で活動しているボランティアさんたちから教えてもらったのですが、チャコちゃんの姉妹猫は、飼い主さんが猫に食べさせてはいけないものをあげたため、亡くなってしまったそうです。チャコちゃんが食べずに済んだことは不幸中の幸いでした。

その頃から飼い主さんの認知症が進んでいたのでしょう、と。

超高齢社会の悲しい現実です。
私たちは歳をとれば、悪意なく、愛するペットの命を自らの手で奪うかもしれないのですね。
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保護直前のチャコちゃん。
今見ると、寂しさに耐えているかのようですね。


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by kiyoseneko | 2016-06-05 09:50 | 猫と福祉 | Comments(0)