猫に不妊去勢手術を勧めるワケ①(2016.5.11)

(5月14日編集済み)
この前、動物病院の待合室で、生後数年たった雌猫にようやく不妊手術をする決心がついたという飼い主さんに会いました。

メスの発情期の叫び声は尋常ではなかったはず。「よく我慢しましたねぇ」と、話すと、皮肉に聞こえたのでしょうか、複雑なお顔をなさっていました。

オスだと、スプレーというマーキングのオシッコ臭が強烈で、あらゆるものに掛けまくり、室内はとんでもない臭いが充満します。スプレー臭は洗濯しても落ちません。大切な服も鞄も思い出の品も、一旦スプレーが掛かったら廃棄処分するしかありません。

健康な体にメスを入れたくない、人間の身勝手だ、自然のままが良い、動物病院が儲けたいから勧めてるだけ…。

色々な考え方がありますが、早めに不妊去勢手術しておく方が猫にとっても人にとっても良いのになぁと思う経験が多々あります。

その1「飼い猫の脱走」。
特に春先。木の芽時とはよく言ったもの。異性の芳しい香りが遠くから漂ってくるのかどうか、この時期になると脱走が増えます。人も猫も春になると活動期になります。家には人の出入りが増えたり、汗ばむ季節には窓を全開することも。その隙に猫は外へ。

そんな時、不妊去勢手術をしていなければ。

オスはメスを追いかけて遠くまで。帰れなくなります。メスをめぐって大げんか、エイズや白血病などのウイルス感染、傷口からの細菌感染、交通事故、お腹が空いて他人の家に進入して虐められたり、良い事は一つもありません。

メスは脱走しても、さほど遠くにはいきませんが、帰宅した時には妊娠かも、ウイルス感染、交通事故や虐待の恐れもあります。

不妊去勢手術をした猫も脱走はしますが、さほど遠くにはいきません。だいたい自宅周辺で、どうしよう、どうしようとブルブル震えて隠れているようで、しばらくしてお腹が空いて帰ってくる事が多いのです。

その2「猫の病気」。
以前、日課のように色々な動物病院に通わなければならなかった時、待合室で乳がんの猫を連れた飼い主さんによく会いました。

猫の乳がん手術は、脇の下から股の付け根ぐらいまで、片側の乳腺が繋がっている部分を広範囲に切り取ります。

ある動物病院であった猫ちゃんは、手術した箇所を閉じても閉じても開いてしまい、再手術を受けたと言っていました。なのに、また片側の乳腺が腫れてきて、また手術かもしれない…と。

ほんの十数年の短い猫生の、その大半が手術と闘病だけで終わってしまうのです。小さな時に、飼い主が不妊手術を受けさせなかったばかりに…。

(ちなみに犬では子宮蓄膿症になる子が多いようです。病院で緊急手術をして助かったという子もいましたが、高齢で手術すらできないという子の話も聞いたことがあります。麻酔で亡くなる恐れを覚悟で手術を選ぶか、子宮破裂で亡くなる恐れを覚悟で放置するのを選ぶか、究極の選択肢を突きつけられる前に早めに手術をしていれば良かったわけですが…。)

続きは、またいずれ。





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by kiyoseneko | 2016-05-11 13:30 | 猫の健康と病気 | Comments(0)