年度末に(2016.3.31)

猫のボランティアを名乗る人達が、ここ数年で急に増えてきました。

地域猫が世の中に認められ、こっそり猫にエサをあげていた人たちが表に出てきたのでしょうか。それとも新世代ボランティアが育ってきたのでしょうか。

それでも5、6年前は、まだまだ市内は野良猫だらけでした。過去の慣習のまま、隠れてエサをやる人がほとんどだったからです。餌をやる人と、それを迷惑に思う人との間で、時には陰湿な、時にはあからさまな攻防が繰り返されていました。

今年度は、野良猫に餌をあげている方々に向けてのお願いが市報に初めて載りました。「餌をやらないで」ではなく「置き餌をしないでください…」です。この違いがわかる人、また、市報にこの記事が載る重要性を深く考える人は多くないかもしれませんが、ようやくここまで来たと密かに感動しました。

年度末から新年度は、お世話になった担当課の方々の定年退職や異動があり、寂しさが募ります。Y課長補佐、W課長、ありがとうございました。本当にお世話になりました。

きよせ猫耳の会は新年度から6年目を迎えますが、本来の意味での地域猫は未だに市内に広がっていません。

高齢化が進み、町内のまとめ役である自治会や町会がどんどん減っていること、大きな畑は宅地になり、それまで清瀬とは縁もゆかりもない世代がどんどん増えていること。

野良猫が生きる場所も、ますますなくなっていくかもしれません。そうなれば地域猫活動そのものが無用となります。(そうであって欲しいのですが…)

本来の意味での地域猫とは「自治会や町会の承認を得て、地域住民に周知して、トイレを設置し、餌の時間を決めて、片付けて、掃除して、限られた数の猫たちを最後の1匹がいなくなるまでまで町内で世話をする」事です。今の清瀬でこのような地域猫活動は、集合住宅以外ではまず不可能だと思います。

ですが、限りなく地域猫に近い活動なら、どこでも十分可能です。

近所にくまなくチラシを配布、餌をやっていそうなお宅に戸別訪問、餌やりさんかそれに代わる人に協力を求め、確認できる限りの付近の猫たちをすべてTNR。野良猫が減って文句を言う人は、ほとんどいません(中には、かわいい子猫がいなくなるじゃないの!と怒る人もいるようですが、飼えもしない子猫を増やすことに執着する人の言うことは聞けません)。

そして、あくまでもその地域に住む人が活動の主体です。

ボランティアが、餌やりからTNRまで、何もかもやってしまうと、一時的に野良猫が減っても、何か問題が起きた時には「うちの猫じゃないもの。ボランティアが来てやってくれるでしょう?」と、地域住民の依存度が高くなってしまうのです。

昨年、介護職員初任者の研修を受けたとき、講師の先生から何度も何度も言われた事があります。

「ヘルパーとして派遣された家では、決められた内容の支援や介護以外は、やってはいけません。なぜなら、もし、あなた以外のヘルパーがその家に派遣された時、そのヘルパーはこう言われるでしょう。『前に来てくれた人は、頼めば何でもやってくれた。どうしてあんたはやってくれないのか…』と。ケチだ杓子定規だ何だといわれても、決められたことをきちんとやっていくうちに、必ず信頼は得られます。むしろ、その場限りやご機嫌取りで動くヘルパーは、いずれ信用されなくなります。」

地域猫ボランティアが信用第一である点は、同じです。

地域猫に関する会としての活動方法と活動内容をきちんと定めて、それ以上の事をやるのであれば、個人活動としての自己責任。それは最初からの会の決め事でした。そうしていかなければ会を維持することはできませんし、もし猫耳の会が動かなければ、捕獲や病院への送迎など現場のTNR活動をやる人がいなくなり、市の助成金も活用されなくなってしまいます。助成金を使う人がいなくなれば、助成金制度そのもののも廃止になるでしょう。

多くの人たちの思いや願いが結晶となってできている猫耳の会です。これからも、着実に地域猫活動やTNRが続けられますように!






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by kiyoseneko | 2016-03-30 19:07 | Comments(0)