多頭飼育にさせない!(2016.2.3)

練馬シンポジウムから、様々なヒントをいただきました。

その中から、餌やりさんが周囲から責められて室内に猫を全て入れる危険性について。この前のブログにも書きましたが、もう少し。

ねこだすけの工藤さんのお話に「餌やりが家に猫を連れ帰る理由」が挙げられていました。

1.外で餌をやるのが面倒になった。遠方から餌やりに通うのに疲れた。
2.餌をやっている猫の数が年々減り始め、残った猫も数匹で高齢になったので家で看取る事にした。
3.近所の人から「餌をやるなら連れて行け」と責められて仕方なく室内に入れた。

あるある、と、思う餌やりさん達もいることでしょう。
ここで問題なのは3。外部からの圧力です。自らの意思ではありません。

最終的に決定したのは餌やり自身ですが、自身はもちろん猫にまで危害が及ぶ恐怖を覚えたのでしょう。

責められても言い返せず、周囲を味方につけることもできず、人とうまくコミュニケーションが取れない人だとしたら、このような餌やりが室内に猫を全部入れてしまったら、どうなるか。

猫が増え続けても、病気になっても、誰にも相談できない事態になりませんか?

室内に連れ込まれ、飼い猫になってしまった猫たちには誰の目も行き届きません。

多頭飼育が崩壊すれば、猫は行政に引き取られて殺処分。あるいは法律を知らない親族が外に全て放り出して周囲に捨て猫が一気に増えます。またはすでに限度を超えた保護をしているボランティアがさらに多数の猫を抱え込み、二重崩壊になる恐れもあります。

野良猫は増やさない。
すでに増えていたら、その場で徹底した不妊去勢手術を。

今までの経験では、全頭不妊去勢手術が完了した現場は、3年ほどで猫の数は半減しています。

餌やりさんを多頭飼育に追い込まないでください。また、餌やり自身も屋外室内に関わらず、これ以上、最期まで責任が持てない猫を増やしたりせず、勇気を持って手術についてご相談下さい。

また地域の方々にもお願いです。
ご近所とのつきあいがあまりない方のお宅に、猫が増えている(見るたびに違う猫がいる)ようなら、まずは市役所あるいは猫耳の会にご一報下さい。
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by kiyoseneko | 2016-02-03 10:01 | Comments(2)

Commented by NECOM at 2016-02-09 23:05 x
>3.近所の人から「餌をやるなら連れて行け」と責められて仕方なく室内に入れた。
>外部からの圧力です。自らの意思ではありません。
>餌やりさんを多頭飼育に追い込まないでください。

何か、苦情を言う人達を悪者にしてる様に思えるのですが……。
「餌をやるなら連れて行け」と言う方だって、何も「一匹残らず全部連れて行け」とは言わないでしょう。その餌やり個人で世話できる常識的範疇で言ってる筈です。
最終的には、やはり、その餌やりの自己責任です。
自分が一匹もしくは二匹しか養えないなら、例え周囲に十匹以上いたとしても、関与してはいけないのです。例え見殺しにしてしまっても、自分の能力以上に抱え込んで収拾つかなくしてしまう方が罪は重いのです。

船舶の救命筏等を例にしますと、その救命筏が五人乗りだとしたら六人目は乗せられません。六人目が必死でしがみついて乗ろうとしてるのを突き放して溺れさせても罪にはなりません。無理して乗せて沈没してしまえば全滅するからです。
それと同じです。
Commented by kiyoseneko at 2016-02-10 13:05
NECOMさま、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりです。能力以上の猫に餌をやってはいけないと思います。

なぜ能力以上の猫に餌をやってしまうのか、理由は人それぞれであろうと思います。

通常の判断能力がなかったり、昔ながらの猫の飼い方にこだわって、手術なんてとんでもないという家が、今でもあるのが現実です。

行政による地域猫という対策が全くない頃、猫の糞尿被害に悩んだ方々は、我慢するか、自衛策をとるか、あるいはやり場のない怒りを餌やりと猫にぶつけるしかありませんでした。

苦情者という言葉は、餌やり側から見た言い方で、私たちから見ると相談者です。どんなに怒っている方でも、丁寧に説明すれば理解を示してくださる方がほとんどです。ありがたいことです。