TNRと地域猫(2012.6.27)

地域猫にはTNR(猫の捕獲・手術・返還)がつきものだが、TNRをしたからといって地域猫であるとは限らない。

昨年から、耳に入っていた、ある団地での猫現場。
餌だけをやって増やしているという情報。

近所の人から「一度見に来てほしい」と言われ、約束を入れても、いつも直前で「餌やりの人が忙しいようだ」とキャンセル。苦情が出ているわけではないのだから、まあいいけど、と思っていた。

ところがひょんなことで、その餌やりさんが捕獲に失敗してケガをしたという話を聞いた。
なんだ、頑張ってるんじゃない? だったらどうしてもっと声をあげて協力を求めないのかしら?
と思っていたら、餌やりのご本人と思われる人から、ついに連絡が入った。

直接会ってみると、
1.本来、餌やりをして猫を増やしたのは別の人。
2.張本人の餌やり人は、手術には協力的ではなく、ご近所ともトラブル続き。
3.団地内に協力者は数人いるが、表立った動きはできない。

一番のネックは、「表立った動きはできない」ことだったらしい。

団地などの集合住宅では、隠れ餌やりが非常に多い。それが猫を増やし続ける原因の一つになっている。「ここで猫の捕獲・手術をします」という表示やビラ配りをしてもらい、一致団結して地域猫としてTNRを行うのが理想的なのだが、実際にはかなり難しい。隣人関係や人間同士のなんだかんだが、ごちゃごちゃと入りまじり、多くは猫とは全く関係のない方向に話が行ってしまうからだ。

地域猫と名乗るからには、住人同士で集まり話し合い、たとえ全員の賛成は得られなくても、確実に猫を増やさない対策として、地域猫活動にリーダーシップをとる人間が必要となる。
でも、だれもそんな面倒なことはできればやりたくない。「そこまでやることないでしょ、たかが猫に」という話になる。で、いつまでたっても、何も変わらない。(これは清瀬市も同じ。決して批判ではなく、ありのままの事実として。)

それでもそこに住む人たち、特に心優しい人たちには、猫が増え続け死んでいくのは耐え難い住環境となる。だったら「誰にも言わず、自分達でこっそり手術してしまいましょう。自分達が住む周辺の猫たちだけでも手術してしまいましょうよ」となるのは、必然の理。(これが、猫活動が一般の人々にまで広がらない原因なのだが、それはまた別の話。)

そして・・・。
ケガをしてまで捕獲したかった猫は、すでに妊娠しており、捕獲の失敗があとを引き、気づいたときにはおなかはぺちゃんこに。1ヵ月後、子猫5匹を引き連れて餌場に現れたそうです。

昨日ようやく「3時間ねばって母猫を捕獲できました」と嬉しいお知らせが。
子猫5匹も保護していただき、良い里親さんに巡り会えそうだということです。

こちらなりに相談に乗ったり、深夜、捕獲器を手に駆け付けたりということもありましたが、結局、当事者であるみなさんの粘りと協力、「何がなんでも手術してやりたい。これ以上猫を増やしたくない」という思いと熱意が、何よりも優り、良い結果につながったのだと思います。

Kさんをはじめとする3人の皆さま、本当におつかれさまでした。
こちらは何もできなかったのに、当会にご寄付まで頂戴しまして、ありがとうございました。
地域猫ではないかもしれませんが、猫ボランティア活動であることには、変わりありません。ご近所の方々と団結し、今後も猫たちを守ってやってください。これからも色々あるかもしれませんが、負けないで。応援しています。

そして、これからも、自分達でどんどん動けるボランティアさんの活躍を期待します。

不幸な猫をこれ以上増やさないで下さい。
生まれてくる命に一生責任が持てないなら、猫には不妊去勢手術をしてください。
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by kiyoseneko | 2012-06-27 10:00 | 活動 | Comments(0)